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ノン・フィクション 第二次伊能測量

 第一次測量の地図仕立てに忙しい忠敬宅に仙台藩医・桑原隆朝があらわれる。お栄が取り次ぐ。

「これはこれは桑原先生。わざわざの御入来、恐縮でございます。取り散らしておりますが、どうぞお通りください」
「忙しいところを失礼しますよ」
座敷に案内され、忠敬が出る。
「忙しいところをお邪魔します。挨拶は抜きにしましょう。早速ですが、堀田摂津守様が地図の出来栄えを気にしておられまして、提出前に内見できないか、聞いて見て欲しいとのことだったので、飛んできたんだよ」
「そうですか。有難いことです。ひと揃い仕上がったのですが、これは控えとし、さらに入念に上呈図を仕上げたいと思っているところです」
「では、その控えをご覧に入れたら」
「結構です。桑原先生が持参していただけますか」
「それならお預けしますが」
「お預かりします」
「お尋ねがあっても返事はできませんが、内見ならい いでしょう」
「お願いします」
桑原は堀田摂津守を上屋敷に訪ねる。

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